リスクオンの流れに変化
4月26日の日経平均は前日比210円10銭高となり、1日を終えました。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅に上昇し、外国為替市場では1ドル=111円台まで下落したことで投資家心理が改善、海運、輸送用機器、機械、銀行といった景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入り、今年初の4日続伸となりました。
トランプ米大統領が26日に法人税率の15%への引き下げを盛り込むとされる税制改革案公表を予定していたことで期待感が高まり、外国人投資家らの買いが入ったことも株価を後押ししたもようです。
*為替相場の動き
一方、26日大引け後の為替は15時22分時点では1ドル=111円32~33銭と、前日17時時点に比べ1円02銭の円安・ドル高水準で推移しています。
欧州の政治的リスクが後退したとの見方が広がっている上、日経平均株価や原油価格の上昇で投資家がリスクオン姿勢を強め、円売りが進行しました。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、27日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。
このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円安メリット業種】
○輸送用機器(前週比+7.60%)
○電気機器(同+5.49%)
○精密機器(同+4.60%)
○化学(同+4.30%)
※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、化学はここ1週間であまり上昇しておらず、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月27日のスタンスは【大幅高になる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない化学は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。