依然方向性の見えない展開か
4月19日の日経平均は前日比13円61銭高となり、1日を終えました。
寄り付きは欧州の政治リスクなどを背景に下げて始まったものの、外国為替市場で円が弱含み、サービスや電機などが買われました。
また18日から開催された日米間の経済対話において、市場が事前に懸念していた米国側の強硬な主張は目立たなかったものの、政策への先行き不透明感は依然として残っており、為替動向などに左右されにくい銘柄への買いが優勢となったようです。
*為替相場の動き
一方、19日大引け後の為替は15時06分時点では1ドル=108円66~67銭と、前日17時時点に比べ20銭の円高・ドル安水準で推移しています。
前日のニューヨーク債券市場で米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが先行して円高が進行しましたが、日経平均が小高く推移したことでリスク回避のドル売り・円買いの勢いが鈍り、小動きに留まっています。
この流れが続けば、20日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比+1.56%)
○ガス(同+1.56%)
○保険(同-2.03%)
○銀行(同-0.22%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月20日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。