◆トレンドに逆らってまで買いたいと思える水準まで下がっていない?
18日(火)は、米国株高や円高一服で続伸したのですが、日経平均の上値が重い結果でした。
ただし、株式市場全体を見渡すと、東証1部の値上がり銘柄数は1400を超えており、新興市場も値上がり銘柄が目立っていたので、昨日と同じような展開で反発を狙った買いが優勢になった格好です。
しかしながら、東証1部の売買代金は連日の低水準のため、主力大型株は買い手不在の状況と考えられます。
中小型株は騰落レシオが底値圏を示したことに連動して反発、日経平均や大型株はイベントリスクを警戒した様子見が現在の状況だと思われます。
明日も主力株の手控えムードが続きそうなのですが、本日序盤の欧州株式市場が軟調なので、海外株安が重しになって日経平均は反落の想定です。
一方、まれにしか起こらない想定外のリスクを『テールリスク』と呼びますが、23日のフランス大統領選挙、25日の朝鮮人民軍の創設85周年は『テールリスク』を警戒するに十分なイベントだと考えられます。
日経平均は終値でなんとか5日線を回復したものの、5日線の下向きの角度に変化は出ていませんから、5日線に沿った短期下降トレンドが続いていると考えられます。
さらに25日線も75日線も下向きなので、移動平均線が3線下降型の明確な下降トレンド中です。
日経平均がいつ、どこで下げ止まるかわかりませんが、19000円台がとても遠くに感じる状況だと思われますから、18000円台中盤はトレンドに逆らい、テールリスクを覚悟してまで買いたいと思える水準ではないと感じます。
少なくとも目先のイベントが通過するまでは、思惑で底値を狙わずに、辛抱するタイミングではないかと思われます。