リスク回避の動きが加速も!?
4月12日の日経平均は前日比195円26銭安となり、1日を終えました。
北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりを背景に投資家心理が悪化し、昨年12月7日以来となる安値をつけ、再び1万8500円の節目を割り込みました。
*為替相場の動き
一方、12日大引け後の為替は15時06分時点では1ドル=109円52~53銭と、前日17時時点に比べ1円02銭の円高・ドル安水準で推移しています。
北朝鮮問題について米中首脳が電話協議をしたと日本時間午後伝わり、円高が一服したものの、地政学リスクに対する警戒感は依然後退しておらず高値圏でのもみ合いとなっています。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、13日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。
ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円高メリット業種】
○建設(同-0.12%)
○鉄鋼(同-1.23%)
○石油・石炭(前週比-1.94%)
○ガラス・土石製品(同-2.73%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、ガラス・土石製品はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月12日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落しているガラス・土石製品は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。