徐々に悪材料は織り込まれ
4月10日の日経平均は前日比133円25銭高となり、1日を終えました。
前週に週間で200円超下げ年初来安値を更新していたほか、米長期金利の上昇を背景に外国為替市場で円安が進行したことで自動車株や金融株が買われ、上げ幅は一時180円を超える場面も見られました。
もっとも、前週末に米国がシリアを攻撃し、米朝関係の緊張感も高まっている上、エジプトで相次いで爆破事件が発生するなど地政学リスクは依然高く、上値を追う動きは限られた模様です。
*為替相場の動き
一方、10日大引け後の為替は15時07分時点では1ドル=111円40~41銭と、前日17時時点に比べ80銭の円安・ドル高水準で推移しています。
前週末の米長期金利上昇を受けて日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが出ており、日経平均株価の上昇もあって投資家のリスク選好姿勢が強まりました。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、11日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。
このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円安メリット業種】
○化学(前週比-1.60%)
○精密機器(同-1.65%)
○電気機器(同-2.14%)
○輸送用機器(同-2.97%)
※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、輸送用機器はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月11日のスタンスは【大幅高になる】と予測します。
中でも、直近下落している輸送用機器は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。