週明けも方向性の見えない展開
4月7日の日経平均は前日比67円57銭高となり、1日を終えました。
米軍がシリアにミサイル攻撃したと伝わったのをきっかけにリスク回避姿勢が強まり一旦下げに転じたものの、午後には地政学リスクへの警戒感がやや後退し、値ごろ感に注目した買いが優勢となりました。
*為替相場の動き
一方、7日大引け後の為替は15時51分時点では1ドル=110円54~55銭と、前日17時時点に比べ3銭の円高・ドル安水準で推移しています。
10時過ぎに米軍によるシリア攻撃が伝わり、中東の地政学リスクへの警戒感から急速に円高の勢いが増しましたが、午後には警戒感が後退し日経平均の持ち直しに連動して円売りが進行、小動きに留まっています。
この流れが続けば、10日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比-0.48%)
○ガス(同-0.48%)
○保険(同-3.86%)
○銀行(同-4.13%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月10日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。