悲観売りと買戻しが交錯か
4月6日の日経平均は前日比264円21銭安となり、1日を終えました。
北朝鮮の弾道ミサイル発射に伴う米朝関係の悪化懸念で全面安となり、日経平均は年初来安値を更新、押し目買い意欲が乏しく、下落基調の継続で損切りが出ている模様です。
FRBが5日発表した3月14~15日開催分のFOMC議事要旨の中で、足元の株価を「とても割高」と指摘していたことが明らかになり、米国株は金融株を中心に売られ、東京市場でも金融セクターが下落しました。
*為替相場の動き
一方、6日大引け後の為替は15時12分時点では1ドル=110円45~46銭と、前日17時時点に比べ15銭の円高・ドル安水準で推移しています。
日経平均の下げ幅拡大とともに投資家のリスク選好姿勢が後退し、「低リスク通貨」とされる円を買う動きが優勢となりました。
もっとも、午後に日経平均が一段安となったものの円の反応は薄く、6~7日の米中首脳会談や7日発表の3月米雇用統計を見極めるため模様眺めムードとなっており、110円台半ばでの小動きに留まっています。。
この流れが続けば、7日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比-1.02%)
○ガス(同-1.02%)
○保険(同-5.29%)
○銀行(同-5.81%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月7日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。