不安定な相場継続
4月5日の日経平均は前日比51円02銭高となり、1日を終えました。
4日の米国株高や外国為替市場での円高一服で投資家心理が改善し、ファナックやソフトバンクなど値がさ株が買われ、午前中には一時上げ幅が100円を超えました。
もっとも、朝方の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて地政学リスクを警戒した外国人による売りなどが出て一時下げに転じる場面も見られました。
*為替相場の動き
一方、5日大引け後の為替は15時51分時点では1ドル=110円68~69銭と、前日17時時点に比べ21銭の円安・ドル高水準で推移しています。
米長期金利の低下や米株安に歯止めがかかり円売り・ドル買いが進行、ニューヨーク原油先物市場の上昇も円の重荷となりましたが、一方で3月の米連邦公開市場委員会議事要旨の発表などを控え持ち高調整の円買いが入りやすくなっており、一進一退となっています。
この流れが続けば、6日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比-0.65%)
○ガス(同-0.65%)
○保険(同-4.64%)
○銀行(同-5.04%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月6日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。