依然方向性が見えない展開
3月24日の日経平均は前日比177円22銭高となり、1日を終えました。
朝方は円高を嫌気して安く始まったものの、売りが一巡すると国内勢の押し目買い意欲が強まり、一時上げ幅が200円を超える場面も見られました。
*為替相場の動き
一方、24日大引け後の為替は15時41分時点では1ドル=111円42~43銭と、前日17時時点に比べ19銭の円安・ドル高水準で推移しています。
日経平均が朝安後上昇に転じると円相場は上げ幅が一時100円を超えるなど投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、円を売ってドルを買う動きが優勢となりました。
ただ、14時時点では日経平均の上昇が一服し週末を控えていることなどから積極的な取引が控えられ小動きに留まっています。
この流れが続けば、27日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比+2.00%)
○ガス(同+2.00%)
○銀行(同-3.53%)
○保険(同-5.02%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、保険業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月27日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している保険業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。