先行き不透明感から売り優勢と想定
3月23日の日経平均は前日比43円93銭高となり、1日を終えました。
米国で23日にオバマケアの代替法案が採決されるのを前に様子見ムードが広がり、午前10時頃に「森友学園」問題に関わる証人喚問が始まると株価が一時弱含み一時1万9000円を下回る場面も見られました。
半面、国内機関投資家などの押し目買いなどに支えられ4日ぶりの反発で引けました。
*為替相場の動き
一方、23日大引け後の為替は16時02分時点では1ドル=111円22~23銭と、前日17時時点に比べ28銭の円高・ドル安水準で推移しています。
朝方は持ち高調整を目的とする円売り・ドル買いが出ましたが、トランプ米大統領の政策運営の先行き不透明感から円買い・ドル売りが優勢となりました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、24日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。
ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円高メリット業種】
○建設(前週比-1.69%)
○石油・石炭(同-2.22%)
○ガラス・土石製品(同-3.35%)
○鉄鋼(同-4.10%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、鉄鋼業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月24日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している鉄鋼業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。