◆騰落レシオが100%を割れてピークアウトした
23日(木)の日経平均は、米国株安や円高の一服で4日ぶりの小幅反発になりました。
ただし、東証1部の騰落銘柄数は値下がりが上回りましたし、日経平均の上昇幅は40円と小幅でしたから、前日の急落を考えると反発ともいえない結果でした。
今日は19000円が節目として意識されたと思われますが、5日線と25日線がデッドクロスし、25日線もやや下向きに変化しているので、下落トレンドの初動段階に変化は見られていません。
上昇トレンドの最後の砦だった75日線を昨日に割り込んでしまったため、今年の安値18650円を割り込まずに、18000円台中盤から19600円台のおよそ1000円幅のレンジの横ばいを保てるかどうかになりそうです。
明日は週末ですので、海外市場や為替の動向が気がかりになるため、買い方は様子見姿勢が続きそうです。
本日と同じように19000円の攻防になりそうですが、戻りは鈍いと考えられるため、反落の想定です。
ドル円の1ドル=111円割れや米国株安となれば、19000円割れから下げが加速してしまう可能性も考えられます。
一方、本日の騰落レシオは、2月15日以来となる100%割れ(99.82%)になりました。
騰落レシオは、東証1部の全銘柄の値上がりを値下がりで割って計算し、100%が値上がりと値下がりがイコールという意味の指標です。
過去25日間の平均で計算しますので、値下がり銘柄数が上回り始めたという意味になります。
騰落レシオの今年の最低は2月9日につけた87.97%ですが、1月18日に100%割れになってから2週間ほどあとにつけています。
騰落レシオの動きからも、相場がピークアウトした初動段階であると考えられます。下がり始めると早いのが株式市場の特徴なので、値ごろ感だけで安値を買うのは注意したい場面だと思われます。