一時的に売り優勢が続く可能性
3月22日の日経平均は前日比414円50銭安となり、1日を終えました。
前日の米株式相場が大幅安となって投資家のリスク回避姿勢が強まり、また外国為替市場で円相場が1ドル=111円台半ばまで円高が進んだことも影響して、自動車株や電子部品株など幅広い銘柄で売りが先行しました。
*為替相場の動き
一方、22日大引け後の為替は14時50分時点では1ドル=111円58~59銭と、前日17時時点に比べ1円24銭の円高・ドル安水準で推移しています。
トランプ政権による政策実現に懐疑的な見方が強まっており、円買い・ドル売りが優勢となって約4カ月ぶりの円高・ドル安水準となりました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、22日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。
ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円高メリット業種】
○建設(前週比-1.02%)
○石油・石炭(同-2.64%)
○ガラス・土石製品(同-2.87%)
○鉄鋼(同-3.36%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、鉄鋼業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月22日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している鉄鋼業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。