堅調だが売りも一定数出ると想定
3月17日の日経平均は前日比68円55銭安となり、1日を終えました。
朝方は大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題が政治的混乱を招くとの警戒感が高まり反落、下げ幅が一時100円を超える場面も見られました。
連休を前に様子見姿勢も強まっていた模様です。
*為替相場の動き
一方、17日大引け後の為替は15時43分時点では1ドル=113円28~29銭と、前日17時時点に比べ7銭の円安・ドル高水準で推移しています。
16日に約2週間ぶり高値となる112円台を付けた反動や2月の米住宅着工件数が市場予想を上回る伸びを示したこと、連休を前に持ち高調整の売りが出たことなどから小反落しました。
もっとも、日本時間18日未明に20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の開幕を控え積極的な売買は控えられ、様子見ムードが強まっています。
この流れが続けば、21日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○保険(前週比-1.14%)
○電気(同-1.32%)
○ガス(同-1.32%)
○銀行(同-1.77%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月21日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。