買戻しが入ると想定
3月9日の日経平均は前日比64円55銭となり、1日を終えました。
米利上げ観測の強まりを背景に外国為替市場で円安・ドル高が進み、自動車株、ゴム、精密、非鉄などが買われ5営業日ぶりに小反発しましたが、一方で10日に予定される2月米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まり、積極的な売買は手控えられた模様です。
*為替相場の動き
一方、9日大引け後の為替は15時20分時点では1ドル=114円50~51銭と、前日17時時点に比べ62銭の円安・ドル高水準で推移しています。
米民間雇用サービス会社ADPが発表した2月の非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を上回り、8日の米市場で3月の米利上げ観測による日米金利差拡大の思惑から円安・ドル高が進行、午後は新規材料が乏しいことからもみ合いとなりましたが、安値圏を推移しています。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、10日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。
このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円安メリット業種】
○精密機器(前週比+1.61%)
○輸送用機器(同+0.23%)
○電気機器(同-0.90%)
○化学(同-0.93%)
※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、化学はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月10日のスタンスは【大幅高になる】と予測します。
中でも、直近下落している化学は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。