重要イベント控え様子見ムード強いか
3月8日の日経平均は前日比90円12銭安となり、1日を終えました。
寄り付きは米株安の影響で売りが優勢となり一時下げ幅を100円超まで広げる場面も見られました。
週末の米雇用統計や週明けには米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えて買いが手控えられており、売買代金はわずかに2兆円を上回る程度で模様眺めムードが強まっています。
*為替相場の動き
一方、8日大引け後の為替は15時34分時点では1ドル=113円68~69銭と、前日17時時点に比べ16銭の円高・ドル安水準で推移しています。
朝方は続落して始まったものの、中国税関総署が発表した2月の貿易収支が市場の黒字予想に反して赤字だったことから中国経済への警戒感が高まり、これを受けて「低リスク通貨」とされる円が買われ方向感のない推移となっています。
この流れが続けば、9日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○保険(前週比+0.73%)
○銀行(同-0.12%)
○電気(同-0.21%)
○ガス(同-0.21%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、電気・ガス業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月9日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している電気・ガス業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。