一旦利益確定売り先行か
3月6日の日経平均は前日比90円03銭安となり、1日を終えました。
朝方は外国為替市場で円相場が1ドル=113円台後半に上昇したことや北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことなどで投資家心理が悪化、後場も買い材料に乏しく売買代金も膨らまない展開が続き、値がさ株や自動車株などが売られました。
*為替相場の動き
一方、6日大引け後の為替は15時31分時点では1ドル=113円80~81銭と、前日17時時点に比べ46銭の円高・ドル安水準で推移しています。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が3日の講演で14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを検討していると明言したものの既に織り込まれており、「材料出尽くし」との受け止めから利益確定の円買い・ドル売りが先行しました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、7日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。
ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円高メリット業種】
○石油・石炭(前週比+4.34%)
○鉄鋼(同+3.68%)
○ガラス・土石製品(同+2.99%)
○建設(同+0.46%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、建設業はここ1週間であまり上昇しておらず、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月7日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。