サウジ国王来日控え、サウジ関連で動意づくか。
2016年12月期では連結経常利益478億円と前期の-132.8億赤字から黒字転換。
年末にかけての原油上昇、円安など外部環境の好転で在庫評価益は前期の-548億から+112億と660億円の改善。
同社の場合、原油価格が1ドル上昇すれば、10億円、為替が1円円安になれば、4億円の在庫評価益が増加する。
同社の今期の想定レートはドバイ原油55ドル、為替が115円としている。現在54ドル前後、114円前後で推移、想定レートに近いところで今期は在庫評価は損得あまりでなさそうだ。
またギアリング・レシオ(有利子負債-現預金)÷(自己資本+有利子負債-現預金)は、2011年は50%を超えていたが、28.3%まで改善、現金預金は153億→491億に1年で増加、潤沢なフリーキャッシュフローを背景に、有利子負債が減少、企業価値が上がった。
現在出光との経営統合は、出光創業家の反対もあり、難航している。ただ、3/12からサウジアラビア・サルマン国王が、1500人引き連れて即位後初めて来日する。同社と関係深いサウジアラコムやサウジ王家が、出光興産、出光創業家側に働きかけ、プレッシャーがあるではなかろうか。出光株価の派手な動きに比べて、元売りの中では、かなり出遅れ感が強いように感じる。
来週は、動意づきそう。