演説も無難に通過し好調な相場に転換
3月1日の日経平均は前日比274円55銭高となり、1日を終えました。
米国で早期利上げ観測が高まり外国為替市場で円相場が一時1ドル=113円前後まで円安が進んだことで投資家心理が改善、注目のトランプ米大統領の議会演説も「過激な発言がなく安全運転」(国内証券の情報担当者)との見方から市場には安心感が広がり、2月15日以来の高値をつけました。
*為替相場の動き
一方、1日大引け後の為替は15時25分時点では1ドル=113円47~48銭と、前日17時時点に比べ117銭の円安・ドル高水準で推移しています。
米ニューヨーク連銀のダドリー総裁が前日に早期利上げに前向きな考えを示したため、米国債相場の下落(利回りは上昇)と円やユーロに対するドル高が進みました。
日経平均株価の上昇も投資家のリスク選好意欲を高め「低リスク通貨」とされる円の売りを促したもようです。
前日比で円安に向かっているため、日本市場にとっては追い風の流れです。
従って、2日以降の日本株は上昇しやすい地合だと言えるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替が円安方向に進んでいることから、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できます。
日本市場全体としては、堅調な推移となる可能性があるでしょう。
このような状況では、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。
【円安メリット業種】
○精密機器(前週比+0.69%)
○化学(同+0.57%)
○電気機器(同+0.03%)
○輸送用機器(同-0.74%)
※上記は、2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。
中でも、輸送用機器はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、3月2日のスタンスは【大幅高になる】と予測します。
中でも、直近下落している輸送用機器業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。