＜話題の焦点＞＝「アップルペイ」成長で電子決済関連株に追い風

　モバイル端末を中心とする電子決済市場の拡大が注目を集めている。日銀の「決済動向」によると１１月時点で携帯電話で支払う電子マネーの発行枚数は３０６８万枚と昨年末から６％増加している。特に、昨年１０月からｉＰｈｏｎｅを使う「アップルペイ」のサービスが開始されたことなどが寄与している様子だ。アップルペイは、ＪＲ東日本<9020.T>の電子マネー「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」にも対応していることもあり、電子決済を活用する動きが活発化している。また、米グーグルも「アンドロイドペイ」のサービスを昨年１２月に開始した。今年はｉＰｈｏｎｅ８の発売も見込まれており、モバイル端末を中心とする電子決済の普及は加速しそうだ。

　こうしたなか、市場では電子決済関連銘柄への注目度が高まっている。アップルペイ関連では、決済システムを手掛けるフライトホールディングス<3753.T>への関心が高い。また、コンビニ決済などの収納代行サービスを手掛けるビリングシステム<3623.T>、電子商取引業者に決済処理サービスを提供するＧＭＯペイメントゲートウェイ<3769.T>など。それに、同じくコンビニなどでの決済代行を手掛けるウェルネット<2428.T>や子会社がオンライン決済を手掛けるデジタルガレージ<4819.T>などに注目したい。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）