日本最古の銀行、その幅広いグループ力を活用して効率化なるか!?
個人口座は約2400万。メガバンクで唯一すべての都道府県に約800の店舗網を展開、コンビニを含む約5万カ所の店舗外ATMを設置しています。顧客数、取引先数は幅広く持っています。
ただ、そのような流れがあるため、他のメガバンク(三菱東京UFJと三井住友=財閥系)に比べて利益率は低く、これが両行に比較して同社の株価が割安な理由となっています。
しかし、政府主導の銀行である当局との繋がりなどから、持ち株会社化、カンパニー制の導入などのガリバー的な仕組みを導入してきています。
持ち株会社化では効率の改善は図れませんでしたが、ここにきて経営陣が刷新。カンパニー制の導入、豊富な取引先、グループ会社を総合的に活かす「Oneみずほ」戦略で効率化を図ろうとしているところです。
前述のように株価は割安です。その幅広いグループ力を活用して効率化がなるか長期的に期待しています。
一方、短期的には 再び50日線を割り込んでしまい、なかなか期待したような動きになってくれません。ただ、2月3日(金)は久々に銀行が騰落上位業種に顔を出し、みずほはあまり上昇しませんでしたが、他のメガバンクやゆうちょ銀が小じっかり、そして低PBRの地方銀行に4~5%もの大幅高する銘柄が続出しました。
その日の相場状況からすると意外な反応でした。このところ日本の長期債利回りにも上昇圧力がかかっており、日銀が指値オペを通じて抑え込むのに苦労している様子です。マイナス金利導入後は反対に下落圧力が凄かったことで、銀行株は下がりに下がりました。
そうした状況からは完全に脱しており、世界的に景気と金利がともに上昇する期待のある今は、銀行株にとって良い環境です。週末の米国で銀行株が大きく上がったことから、今週の上昇に期待したいところです。
銀行セクター全体の上昇の波にのって