踏み上げ余地あり、押目買い
創業当時時から、業界団体やら、セブンシスターズ(7人の魔女)と呼ばれる石油メジャーとの対決で苦難の連続だったが、海上での漁船への軽油販売、中東からの石油輸入、大型タンカー建造、徳山製油所建設などの大博打で数々の危機を乗り越えてきた。社員は家族、タイムカードや定年やリストラはなく、人間尊重主義を貫く。儲けよと言わず、とにかく長いものに巻かれない、日本人としての誇りを持った仕事をする会社である。
イランで一番有名な船は、出光の日章丸である。戦後、貧困に苦しむイランにイギリス海軍包囲網をくぐり抜けて、虎の子の日章丸を差し向け、無事石油の輸入に成功した。12月に取得した昭和シェル株も3.47%の高配当利回りで足は引っ張られない、1500円くらいに上がれば売り抜ければいいだろう。昭和シェルとの経営統合は、社風が違いすぎて不透明だが、4月からのJXTGのガリバーに独自路線で対抗できるだろう。
1/27時点の信用買残540800株、信用売残1187900株、信用倍率0.46倍で、年末から12万枚ほど踏みが入ったものの、まだまだ踏み上げ余地はありそうだ。
また原油価格1ドル上がると在庫評価益が20億増、為替1円の円安で7億増となる。同社の想定レートはドバイ原油45ドル、為替110円としている。外部環境好転で前期の経常収支-219億赤字から、2017年3月期は黒字転換予想。
PER8.07倍、PBR1.15倍