押しがあっても浅いものにとどまるのでは?
そこで市場は「ドット・チャート」で利上げペースを図ろうとするのでしょうが、そもそもドット・チャートは本来あるべき経済の姿を示しているものであり、各メンバーの利上げタイミングを表しているものではありません。実際、今年も全くあてにならないものでした。
ですから、瞬間的にドット・チャートで反応を示すかもしれませんが、イエレン議長の記者会見でその期待を裏切られることとなり、利食いが持ち込まれることになるのではというのが私の見立てです。
もう一つ、ポイントになるのは、このところのドル高に対する言及がなされるのか否か。一部の地区連銀総裁の中には、ドル高に対し警戒する発言も見られていました。ここまでのドル/円の上昇が急ピッチであったことから大きな調整を不安視する声もありますが、トランプ次期政権に対する「期待」は依然としてサポート要因として機能するものと考えています。
よって、今回上記のシナリオ通りとなっても、押しは浅いものにとどまるのではないかと考えます。その目安としては13日移動平均線。今週予定されていましたトランプ次期大統領の記者会見は延期されており、今だトランプ政権の運営方針は示されておりませんので、もうしばらく「トランプラリー」は続くものと思われます。