2014年の相場展開と比較
この流れでは、ほぼ間違いなく到達するといって良さそうです。
さて、ここで少し驚くような予想を書いてみたいと思います。
それは、、、、
トランプ相場では、ドル円が120円まで上昇するかもしれないということです。
相場は、何が起こるか分かりません。
アベノミクス相場では日経平均が1年で2倍まで上昇し、3年間で2万円まで上昇しました。
英国の国民投票で離脱はないと思われながら、英国は離脱の道を選び、米国の大統領選挙でトランプ氏は勝利しました。
何があるか分からないこそ、常にあらゆる可能性を予測しておくことが大事です。
そうすれば、『まさか』の事態が起きた時にも慌てず利益を出すことができるのではないかと考えています。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、120円に到達すると予想する思われる材料やシナリオは以下の通り。
まず、トランプ氏が米国の大統領候補となってから、米国10年債利回りの上昇が止まりません。米国大統領選挙から5日間で、凄まじく上昇しているのが分かります。
トランプ氏の大規模な経済政策に期待しマーケットはリスクオン。
その結果、米株買い・新興国売り・債券売り>債券利回り上昇・金売り>ドル買い・日本株買いという世界的なマネーの流れが発生していると考えられます。
また、現在のマーケットの値動きは、材料や背景は異なりますが2014年の夏から冬にかけてドル円が20円上昇した時に似ているように思えます。
また、株式市場を見ると、金融規制(ドッド・フランク法)を緩和する動きや、元ゴールドマン・サックスのパートナーが財務長官に就任するのではないかという思惑もあり、三菱UFJ(8306)が毎日5%も上昇しております。
つまり、大相場の時の初動に発生する値動きに似ているというのです。
それらに当てはめて考えると、今後のドル円の値動きは、まず110円超えた後には心理的節目ということもあり、利益確定の売りが出て一旦大きく急落。その後、年末に掛けて再び買われて値を戻した後に、大統領就任に向けて地固めしていくのではないでしょうか。
現在のところ、トランプ氏は日本にも好意的な態度を見せており、当初の円安批判は全くといって良いほど見られません。このあたりは、17日に安倍首相との会談がありますので、何も出てこなければドル円は一段と上値を試しやすくなります。
そして、先進国の超低金利時代の終焉で米国10年債利回りが3%に向けて爆騰すると予想。
現在、本邦機関投資家はまさか米国10年債利回りがこんなにも早く2%に到達するとは思ってもいなかったようで、満期まで持たない債券ディーラーのポジションが火を噴いているという話をきいております。それらのポジションの投げが発生すると、さらに利回りの上昇は加速しそうですし、これらの影響で利回りが低下しづらいのではないでしょうか。
さらに、安定している個人消費から米国四半期GDPが3%近くに到達すると予想。ここ最近の原油価格の安定で消費者物価も高止まりし利上げも年2回程度まで加速することも考えられます。
10年債利回りが上昇するだけでも進むドル高はですが、これで世界的にドル高が進むこととなります。
需給でも、米国企業の本国送還時の税率引き下げでドル買い需給が加速。金利の上昇による企業の資金調達コストの悪化や、ドル高による米国企業の収益悪化は、減税政策により相殺されるか幾分緩和されそう。
そして、移民の強制送還で賃金上昇率はほぼ間違いなく加速すると、毎回の雇用統計の結果でドル高に振れやすくなります。
ここまでは、ドル高がどんどん進み、多少のドル高けん制発言も最初は良い押し目となりそうです。
これで、ドル円は117~120円に到達するのではないでしょうか。
しかし上昇が止まるであろう日も想像がついております。
それは、毎年4月半ばに米国が出してくる為替報告書。ここで、ドル高に脅威を感じた”相当な批判”をしてくるのではないかと見ています。
過去の例から、この報告書でトレンドが転換することはほとんどないものの、ここで2013年の5月のように一気に上昇トレンドが崩れる事態となるのではないかと予想します。
いかがでしょうか。
まだ、情報が収集しきれてないところもあるのですが、相場を見ていてピンときましたので、早めに記事にしておきました。
半年後に答え合わせをしましょう!