VIXの急騰は何を意味する
背景にあるのは、金曜日のヒラリー候補のメール問題調査であることは間違いないでしょう。
ここからのマーケットは、日本時間9日のお昼頃に確定となるであろう投票結果に向けて市場参加者の思惑とポジションを読んでいくことが重要となります。
その1つの指標として、注目したいのがVIX指数。
別名、恐怖指数とも呼ばれるこの指標ですが、先週からじわじわと上昇してきており、金曜日のメール問題で完全に上昇に転じました。月、火曜日も株価はそこまで下げていないにもかかわらず買われ続け、昨晩1ヶ月ぶりの高値となる20台まで上昇しました。
通常、VIXは株価とは逆相関の動きを見せるのですが、株価が上昇している時に買われた理由は恐らくトランプリスクに対するヘッジでしょう。
オプションによるリスク対策を取る動きも加速しており、最近のVIXとオプションの取引高が増加しているようです。
昨晩VIX指数は17から20オーバーまで大きく上昇し、一旦ピークを付けたような値動きとなりました。
そして、ようやく欧州・米国・日本株にポジションを閉じる動きが出てきたのです。
実際にトランプ氏が逆転するという事実が出てきており、特に重要とされているテキサス州でトランプ氏がリードしてきており、トランプ氏リードの事実を織り込むにはまだ数日かかるのではないかと見ています。