国内大手証券、海外投資家が日本株マーケットに戻る日
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、「海外投資家が日本株マーケットに戻る日」とのリポートを発表した。以下はその概要。
海外投資家にとって、アベノミクスに対する期待はもはや過去のものになったといわれ、今年1~9月に外国人は日本株を約6.2兆円売り越した。同期間では過去最高の売り越しである。アベノミクス相場が始まって以降の海外投資家の買い越し額は9月末時点で約11.6兆円と15年のピーク時から約45%も減少した。
ただ、ドルベースのTOPIXは年初から2%プラス。ドルで運用する海外投資家にとって日本株の動きはそれほど悪くないどころか、先進国中ではパフォーマンス上位に属する。興味深いことは、7月以降じわりと円安が進んでいるにもかかわらずドルベースの日本株が上昇していることだ。また、MSCI日本指数とコクサイ指数(世界指数から日本株を除いたベンチマーク)をドルベースで対比させたチャートは3月に一番底、7月に二番底をつけ、足もとではアウトパフォーマンス基調が強まっている。9月には13週移動平均線と26週線のゴールデンクロスも示現した。このようなチャートの好転は海外投資家が日本株マーケットに再び関心を持つきっかけになり得るだろう。10月第1週の海外投資家は現物と先物の合計で7679億円を買い越したが、外国人投資家の日本株売りスタンスに変化が起こり始めた兆しとして大いに注目できよう。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
海外投資家にとって、アベノミクスに対する期待はもはや過去のものになったといわれ、今年1~9月に外国人は日本株を約6.2兆円売り越した。同期間では過去最高の売り越しである。アベノミクス相場が始まって以降の海外投資家の買い越し額は9月末時点で約11.6兆円と15年のピーク時から約45%も減少した。
ただ、ドルベースのTOPIXは年初から2%プラス。ドルで運用する海外投資家にとって日本株の動きはそれほど悪くないどころか、先進国中ではパフォーマンス上位に属する。興味深いことは、7月以降じわりと円安が進んでいるにもかかわらずドルベースの日本株が上昇していることだ。また、MSCI日本指数とコクサイ指数(世界指数から日本株を除いたベンチマーク)をドルベースで対比させたチャートは3月に一番底、7月に二番底をつけ、足もとではアウトパフォーマンス基調が強まっている。9月には13週移動平均線と26週線のゴールデンクロスも示現した。このようなチャートの好転は海外投資家が日本株マーケットに再び関心を持つきっかけになり得るだろう。10月第1週の海外投資家は現物と先物の合計で7679億円を買い越したが、外国人投資家の日本株売りスタンスに変化が起こり始めた兆しとして大いに注目できよう。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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