移ろいやすい秋相場。次なる物色テーマは「独身男」

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最新投稿日時:2016/10/10 13:50 - 「移ろいやすい秋相場。次なる物色テーマは「独身男」」(本村健)

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移ろいやすい秋相場。次なる物色テーマは「独身男」

著者:本村健
投稿:2016/10/10 13:50

日経平均はトレンド転換するも、為替の動きに警戒感残る。

円安を背景に、10月第1週は陽線で終えた日経平均株価。日足ではゴールデンクロスを形成しており、短期トレンドには好転が見られている。

また、200日移動平均線(16712円)を抜けた事もポイントと言え、当面は52週移動平均線の水準となる1万7139円近辺へ向けた上昇が期待できると言えよう。

為替市場に目を向けると、米雇用統計を受けて円相場は102円台へ。

対ドルの話だけでなく、ポンドも130円前後で推移しており、イギリスのEU離脱が決まった水準に比べて2割近く円高に振れている。

イギリスのメイ首相は来年3月末までにEUに離脱を正式に通告すると表明した事でポンドが売られ円が買われていたが、それに加えて7日の突然のポンド売り。2分間で約6%も下げるという異常な動きが見られた事で、リスク回避を目的に円に資金が向かう可能性があるので、対ポンドの動きも来週は注目しておきたい。


◆ノーベル賞の次は「独身男」がテーマか。

さて、相場に目を向けると今週話題をさらったのはノーベル賞。

日本人では大隅教授が医学・生理学賞を受賞したが、この話題に株式市場はいち早く反応した。

「オートファジー」は以前も受賞候補として取り上げられていたため、関連株も見つけやすく投機資金も集まったが、典型的な出尽くしの足。買われていた(3386)コスモバイオなども、一日で売りに押されていた。

「女心と秋の空」という諺があるようにこの時期の空模様は移ろいやすいが、投資家の物色対象も変わりやすい時期である。

中間決算や年末を前に積極的には銘柄を変えられないが、年末までにはパフォーマンスをあげておきたい。だからこそ、投機目的の売買が頻繁に行われ、日替わりで物色対象が変わっていく。

投機資金が向かいやすいテーマとして、少し先になるが注目しておきたいのは、11月11日の「独身の日」。

1が並んでいることから11月11日を中国ではこのように呼んでおり、独身を楽しんでもらう為に多くのショップがセールを実施。今では電子商取引が最も行われる日として、周知されている。

中国の電子商取引最大手「アリババグループ」に至っては、昨年同日、1日で912億元(約1兆7000億円)もの売り上げを記録した。

これだけ大きな額が動くため、マーケットで関心が向かわない訳がなく、関連した銘柄へ徐々に買いが進むものと見ている。

1ヶ月ほどは日柄が必要だが、アリババの大株主である(9984)ソフトバンクを始め、電子商取引を手掛ける企業をこの機会に見直してみても良いかもしれない。


★個人的に気になる銘柄

(3543)コメダホールディングス

今週は、コメダホールディングスに注目したい。

同社は、中部地盤に郊外型コーヒー店を展開し関東、関西にも出店を拡大している会社。

今週は、(3547)串カツ田中のストップ高を筆頭に、「丸亀製麺」の(3397)トリドールホールディングスや居酒屋の(3193)鳥貴族など、顧客のニーズに合わせた事業を展開している飲食株に投資家の注目が集まっている印象を受ける。

チャート状もゴールデンクロスを形成しており株価収益率(PER)16倍と、この株は今年上場後、地味に下げていたが企業内容からみて割安と考えられる。

本村
本村健
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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