福利厚生代行サービスで業界トップの好ファンダメンタル銘柄
同社の成長過程と、戦略を見てみます。
<ステージ1>福利厚生の代行サービスで会員拡大、業界トップシェアを握る
同社は、創業から、企業、官公庁などに対して、コスト削減を目的とした外注化を追い風に、福利厚生のアウトソーシングサービスで会員規模を拡大を図ってきました。その結果、法人向け福利厚生サービスベネフィットStationは、会員数、企業数で業界トップクラスのポジションにたち、東証一部上場企業でシェア45.3%、公務団体46.6%(2015年4月時点、同社調べ)でトップシェアを誇ります。総会員数は業界一の785万人(うち福利厚生会員数406万人)となっています(16/4月)
<ステージ2>顧客基盤活用し、多角化経営へ
そして次の成長段階には、このサービスインフラを活用して事業を多角的に展開し、海外事業も推進してきました。多角化を図った事業は、取引先と協業で個人顧客向けにサービスを展開するパーソナル事業、報奨金等をポイント化して管理・運営するインセンティブ事業、検診予約代行、特定保健指導などを行うヘルスケア事業、出張支援サービスを提供するBTM事業など、周辺事業に事業領域を拡大してきました。
<ステージ3>サービスの流通創造を目指す
そして同社は2014年から第3ステージと呼ばれる新たな成長へ向けた取り組みを進めています。事業をBtoB事業とBtoC事業に分け、特にBtoC市場を今後伸びていく市場に設定しています。
まずBtoB事業では、福利厚生をはじめ、健康、報奨、出張など人事データを活かしたワンストップソリューションを提供する「BPO事業」を深堀していきます。人手不足を背景に、コアコンピタンス化が進むことで、アウトソーシングニーズは拡大していくと予想されるため、BPO事業は今後も引き続き拡大が期待できると見ています。