利益を得るための安全な「解」。陽線を立てている銘柄を探せ!
OPECの減産合意、そして、まさかのドイツ銀行の破綻危機。誰も予想し得ない事が起きて相場を震撼させた1週間だった。
しかし、こういう不安定な相場でこそ真価を発揮する戦法がある。
それは、「陽線を立てている銘柄」を探す事。
今週の相場は揺れに揺れたが、商いは盛り上がっておらず引き続き2兆円割れを見せる。取引が少なく、日銀の買いという安定材料があるにも関わらず、日経平均は1日に300円も400円も動いている。
投機売買が中心となり、誰もが手を出したくない時期に上がっている銘柄、それこそが利益を得るための安全な「解」と言えよう。
ピンチはチャンス。悪い時ほど銘柄の選定は容易になり、値幅も大きく稼げるものだ。
◆来週はあるぞ!「内外2大イベント」波乱相場か?
NYダウの下落を受けて週明けは下げてスタートした日経平均だったが、米国大統領の候補者討論会でクリントン氏の優勢が報じられると、為替は円安に振れ指数も上昇に転じた。
為替睨みの展開となり主力株を取引きしにくい中で、値動きの軽いIPOへ関心が向かっていた印象だ。
ビックデータやクラウドなどのテクノロジーを活用したサービスやIT人材育成の研修支援を行う(3962)チェンジは、公募価格1200円に対して初値は2999円。
AIを活用したウェブマーケティングを手掛ける(3961)シルバーエッグ・テクノロジーも公募価格900円に対して初値2600円。
どちらも初値を付けた後、ストップ高まで買われその後も続伸しており、市場の関心を集めている。
全体相場に話を戻すと、大統領候補の討論会の後はドイツ銀行の経営不安が再燃し、欧州株が売られ地合いが悪化。
29日に発表された9月第三週の投資部門別売買動向は、海外投資家が1019億円の売り越しとなり外国人の売り越しが4週連続となっているのも気になる所だ。
来週は、週明けの月曜日に日銀短観の発表があり、週末の金曜日にはメインイベントの米国の9月雇用統計の発表がある。
今週末にかけ米ドル為替は円安に傾いたが再び、この内外の二大イベントで再び週明けには発表前に、フライングした為替の投機筋達が円高を仕掛けてくる可能性が高く、結果を受けて100円台を守れるか否かが焦点となるだろう。
★個人的に気になる銘柄
(6034)MRT
今週は、MRTに注目したい。
同社は、「非常勤医師紹介サイト」医師の転職やアルバイトを支援している会社。
5日と25日の移動平均線でゴールデンクロスを形成しており、4月1日に付けた年初来高値5780円の半値八掛け二割引=1850円の水準にある。大きく売られ過ぎた後なのでリバウンド狙いも一つ。
来週は大型の経済指標の発表があるため、日経平均の影響を受けやすい東証1部・2部市場よりマザーズ市場に資金が一時的にも流入しやすいと言えよう。
本村