◆3連休とイベント前で極端な手控えムードになりそう
15日の日経平均は大幅に続落でした。日米ともに自律反発で一服と想定したのですが、まったく逆の結果になってしまいました。
日経平均が下げた要因は、米国株安や円高、原油安といわれています。しかし、NYダウの下げは-31ドルと小幅で18000ドルを保ち、ナスダック指数は反発していましたから、米国株安を警戒するというほどの下落ではなかったと思われます。
また、円高といわれたドル円相場も直近のもみ合いの範囲ですから、それほど警戒される円高とは思えません。
米国株式市場や為替市場の動きと比較すると、日経平均の下げ幅の大きさが際立ったように感じます。このため、15日の大幅下落は投資家心理がかなり冷え込んで見切り売りされた結果だと受け止めています。
そうなると、買い方の見切り売り一巡で下げ止まりやすいのが株式市場の動きですから、いったんは反発しやすい安値になったと考えています。
TOPIXは7日続落を記録しましたし、日経平均が8月26日の安値(16320円)の節目に到達しましたから、チャート面でも下げ渋る可能性が高そうです。
ところが、16日は3連休を控えた週末であり、米国市場が神経質な動きになっていることもあるので、このタイミングでリスクを取れる投資家はほとんどいないでしょう。したがって、極端に売買が手控えられる可能性が高そうです。
値ごろ感が出ても投資家が動けないのですから、自律反発ともいえない動きになる可能性が高く、横ばい程度の小動きという結論です。
ただし、下向きの5日移動平均線が方向を変えるまで、戻り売りスタンスに変化はありません。
5日線の方向が下を向いている間は、5日線に沿って『下げ、一服、下げ、一服』を繰り返す可能性が高いと考えています。
5日線の方向に変化が出ること、売買代金が増加すること、この2つの条件がそろわなければ、調整ムードが続くと見ています。