一時的な円安に過ぎないと想定
前日比376円78銭高の16,737円49銭で引けました。
米ドル為替が1ドル102円台まで円安に進行したことで、
日本株市場は輸出関連株を中心に買い優勢で推移しました。
前週末の米連邦準備理事会(FRB)の
イエレン議長等の発言を受けて、
米国の早期利上げ観測が広がりました。
輸出関連株が相対的に多い日本株市場にとっては追い風であり、
短期的に堅調な相場展開が期待できそうです。
ただし、2016年に入り為替のトレンドは明確に下落トレンドに突入しており、
今回の発表だけでは、トレンドを覆すほどの力は無いでしょう。
あくまでも短期的なリバウンド要因としての
認識にとどめておくのが無難と言えそうです。
多くの企業が想定為替レートを105円~110円で想定しているだけに、
現在の為替水準は依然として業績を押し下げる可能性が高く、
日本株市場は楽観視できません。
なお、日本株市場は短期的には堅調な地合いが続くものの、
本日大きく株価上昇して引けた反動で、
30日の日経平均株価は利益確定売りに押される可能性が高いと考えます。
以上から、「小幅ながら下落して引ける可能性がある」と判断しました。