フライトホールディングス
<3753>=後場ストップ高。
同社はこの日正午ごろ、傘下のフライトシステムコンサルティングが、今年3月から販売しているタブレット向けマルチ決済装置「Incredist Premium」が
NTTドコモ<9437>の「iD(アイディー)」に対応したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回、の「iD」への対応で、導入先企業ではiPadなどに同社の決済専用アプリ「ペイメント・マイスター for Thincacloud」をインストールし、決済装置「Incredist Premium」と使うことで、国内外全ての「タッチで支払うクレジットカード」の決済が実現できるようになる。
シャープ<6753>=急騰。
12日に、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から3888億円の出資金の払い込みが完了したと発表し、安心感が出ている。また、国際的な投資指標であるMSCIは、19日からスタンダード指数に組み込むと発表した。この日はMSCIの組み込み需要への期待から買いが先行している。売買高は1億株を上回った。
UMNファーマ<4585>=後場上げ幅を拡大。
同社は午後0時30分ごろ、岐阜工場における「Flublok(フルブロック)」原薬輸出事業に関して、FDA製造所承認申請に向けた申請用データ取得のための試験製造ロット数が決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では、技術導入元であるプロテイン・サイエンス・コーポレーション(PSC、コネチカット州)が、FDA(米国食品医薬品局)に「フルブロック」原薬製造に関する承認申請を行うにあたっての必要な申請データ取得のため、岐阜工場で試験製造を開始している。
サカイオーベックス<3408>=大幅高。
炭素繊維で世界最大手の
東レ<3402>が米宇宙開発ベンチャーのスペースXと、ロケットや宇宙船の機体に使う炭素繊維を長期供給することで基本合意したと17日付の日本経済新聞が報じた。炭素繊維は鉄と比べた比重は4分の1と極めて軽量にもかかわらず強度は約10倍と、耐熱性も高い点が注目されている。契約は複数年で、累計2000億~3000億円規模と伝えていることから、物色人気は東レだけでなく横に広がりをみせている。そのなか、東レが実質的な筆頭株主であり、炭素繊維分野で緊密な関係を持つ同社の株価も強く刺激される格好となった。
トレジャー・ファクトリー<3093>=急伸。
同社は16日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表、これを好感した。上限を12万株(発行済み株数の1.08%)、または1億5000万円としており、取得期間は8月17日から8月24日まで。さらなる資本効率の向上および総合的な株主還元の充実を図ることが目的。加えてカインドオル(滋賀県大津市)を子会社化することを発表した。カインドオルは、ブランド古着業界で高い認知度を誇り、関西地域と東京都心を中心に多店舗展開している。
ザインエレクトロニクス<6769>=大幅高。
同社は産業機械や車載用などを中心とする特定用途向け半導体のファブレスメーカーで高技術力に定評がある。16日、ZMPが主催するフォーラムで、8メガピクセルのカメラ映像データを1ペア伝送できる超高速伝送技術を紹介することを発表、これを手掛かり材料に物色資金を呼び込んでいる。自動運転や先進運転支援システムなどカメラの高解像度化へのニーズが高まるなか、それに対応する技術として注目される。