オンコリスバイオファーマ<4588>=全体悪地合いに抗して買い優勢。
創薬ベチャーへの注目度が高まるなか、同社はがん細胞だけを攻撃する腫瘍溶解ウイルスの研究開発を進捗させており、既存の抗がん剤との併用療法について欧州で特許査定を受けている。足もと営業損益は赤字が続いているが、市場では同技術に対する提携思惑を背景に株価の上昇期待が根強い。
山一電機<6941>=大幅続伸。
同社はIC基板装置や検査装置に使うパッケージ挿入固定用のバーンインソケットの世界最大手。あらゆるものをインターネットでつなぐIoT社会への流れが追い風となっており、
ソフトバンクグループ<9984>が英半導体開発大手のARM社を約3兆3000億円で買収したことも連想買いを呼んでいる様子だ。20日にレオス・キャピタルワークスが保有割合比率を9.88%から10.91%に引き上げたことが判明したことも買い要因となっている。
モバイルファクトリー<3912>=後場に入って上げ幅を拡大。
22日正午、16年12月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を18億8800万円から19億7100万円(前期比12.5%増)へ、営業利益を4億6000万円から5億2000万円(同65.7%増)へ、最終利益を2億9900万円から3億4000万円(同84.0%増)へ大幅に上方修正したことが好感されている。位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」のiOS/Android版が好調に推移していることが要因。
日本マクドナルドホールディングス<2702>=急反発。
きょう前場取引時間中に「ポケモンGO」の日本配信が開始されたことで、
任天堂<7974>をはじめ、ポケモノミクス関連に位置付けられる銘柄群に物色の矛先が向いている。特に同社は「ポケモンGO」とのコラボレーションを発表していることで、顧客誘致につながる材料として好感され買いを集めており、信用倍率0.54倍と大幅に売り長であることから株式需給面でも買い戻しに伴う上昇余力が意識されている。
レッグス
<4286>=急騰し年初来高値を更新。
同社は食品や飲料向けなどを主力に販売促進グッズを企画製作するが、キャラクター商材関連の販売好調で収益は大幅な伸びを示している。21日引け後、16年12月期第2四半期累計(1~6月)の業績上方修正を発表、連結経常利益は従来予想の2億7500万円から3億9800万円に44.7%上方修正し、一転して22.1%増益を見込む。2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことでこれを評価する買いが集中した。
ハピネット<7552>=ストップ高。
この日、
任天堂<7974>の「ポケモンGO」の日本配信が始まったことを受け、同社株に連想買いが流入している。同社は玩具卸大手で、ポケモン関連商品を扱っているほか、ポケモンGOを遊ぶための専用デバイスである「ポケモンGO Plus」を扱うことが見込まれており、同社の業績へのプラス効果が期待されている。「ポケモンGO Plus」は、スマートフォンの画面を見続けなくても遊ぶことができるデバイス。歩きスマホの防止にもなり、ユーザーにとって必需品なる可能性が高いとみられている。