■中期トレードと目先の売買は分けて考える必要があり
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■昨日は、引き続き株高主導のもと、リスク選好から105目前
まで昇しました。
この2日間の急騰は2014年11月以来で最大です。
日本の景気対策へ向けて約10兆円規模の予算を組む見通しと
英中央銀行も一段の景気刺激策に前向きだったことで、世界経済の
過度な悲観論は後退している中での買い戻しが優勢と
なっています。
また、NYダウも約1年2か月ぶりに史上最高値を更新したことも
材料視されています。
■本日は、2日間の急騰に対する利食い売りが出やすい1日に
なりそうですが、テクニカル的にも、英離脱決定での下げ幅に対する
61.8%を突破したことで、再び105円を目指す可能性も出てきています。
日足ベースで大陽線2本連続したことで、100円割れを想定するのは
少々、きつくなってきている印象です。
世界的株高がどこまで続くかは不透明なものの、現状では素直に
「株高・リスク選好・円売り」に乗っかるのが正攻法とみています。
■更に、コモディティー市場の金ETF残高にも変化が出始めてきました。
昨日の残高をみると1日で16.04トンの大幅な減少に転じています。
この残高減少が継続するようであれば、金も短期的天井を付ける
可能性もあるので注意が必要です。
目先の戦略は押目を狙う戦略を想定していますが、大きな流れは
売られるトレンドが継続していますので、未だ不透明感が残っており
潮目は変わっていないとみています。
その為目先と中期は分けて相場をみる必要があります。
以下は戻りポイントの価格です。
2日間の上昇に対するフィボナッチからみた水準です。
・23.6%押し…103.75円
・38.2%押し…103.03円