■ドル円は戻り局面では売り優勢で推移
■昨日は、半期に一度の米議会証言があり、内容自体は想定の範囲内との見方で、低成長・低金利環境に対して長期間続く可能性を
示唆したことも利上げ観測が大幅に後退しています。
また、労働市場の鈍化がインフレ目標達成を遅らせる可能性もあることから、ドル買い抑制材料になっています。
■明日に控える英国民投票に関して、最新の世論調査ではEU残留派がリードしていることからリスク回避はやや抑制されています。
しかし、結果が出るまではポジションを傾けられない動きも散見され、ドル円においては104円台で推移しています。
■一方、コモディティ市場の金でも昨日は売られたものの、ETF残高において10営業日連続増加しています。この増加は今後の世界経済や景気の不透明さを映し出している証拠だとみています。
この金利の生まない金が買われている以上、リスク回避をトレードの軸からは外すことはできないと考えています。
■現在の相場材料は英国民投票、そして米国利上げ時期となっていますが、仮に残留が確定したとしても、雇用や投資の弱さが目立つことからポンド売りのトレンドは変わらないとみています。
その点からも「中期的には」リスク回避は潜在的にあることから当面は売り優勢の相場が続くとみています。
■本日も戻り売りを基本ベースに考えています。昨日は一時的に105円台に突入したもののその後はキープできず、やはり重さが目立ちます。
テクニカル的には、先週木曜日の下げ幅に対する61.8%戻りにトライしています。
以下が戻りのポイントになります。
・昨日高値…105.05円
・ボリンジャーバンド-1σ(日足)…104.90円