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最新投稿日時:2016/04/13 20:07 - 「買い戻しの勢い継続、半値戻し達成で期待感も」(冨田康夫)

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買い戻しの勢い継続、半値戻し達成で期待感も

著者:冨田康夫
投稿:2016/04/13 20:07

明日の東京株式市場見通し

 14日の東京株式市場は、きょうの大幅上昇に対する反動から利益確定の売りが想定されるものの、円相場が1ドル=108円台後半を上回る円安・ドル高水準で推移すれば、株式市場で買い戻しの勢いが上回り日経平均株価は続伸となりそうだ。

 市場関係者からは「13日の日経平均終値1万6381円は、ちょうど3月14日の取引時間中高値(1万7291円)から4月8日の同安値(1万5471円)までの下落幅(1820円)の半値戻し(910円)に相当する。また、この1万6381円は一目均衡表の基準線にもあたっており、今後強調展開が持続すれば上昇が加速する可能性もある」との見方が出ていた。

 13日の東京株式市場は、買い優勢で始まり継続的に買いが流入。日経平均株価は大幅続伸となり、終値は前日比452円43銭高の1万6381円22銭。ただ、東証1部の売買代金は、2兆3482億円にとどまった。外国為替市場で一時、円相場が1ドル=109円ちょうど近辺まで下落するなど、円安・ドル高が進行したのを買い手掛かりとして、輸出関連の銘柄を中心に全面高商状となった。

13日の動意株

 アカツキ<3932>後場一段高で5日続伸。
3月17日に公開価格1930円で東証マザーズに新規上場、初値は公開価格を割り込んだが、その後は値ごろ感からの買いも入り急伸。4日に高値4395円をつけたが、6日に2631円まで下落する場面もあった。しかし、その後急速に切り返し、新高値まで買われている。スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営などを手掛け、主要ゲーム「サウザンドメモリーズ」などが海外展開を含めた成長が期待されている。

 メディカル・データ・ビジョン<3902>=ストップ高。
きょう付の日本経済新聞で、「安倍晋三首相は12日の官民対話で、ビッグデータの活用を促すため、名前を明かさないことを条件に医療機関が持つ患者データを患者の同意なしに集められる仕組みづくりも表明した」と報じられており、医療機関や製薬向けに医療・医薬品データの収集・分析やネットワーク化を手掛ける同社のビジネスチャンスにつながるとの期待感から買いが入ったようだ。記事によると、政府は来年の通常国会に関連法案を提出し、法改正したうえで国の認定機関が医療目的でデータを使う場合に限り、同意がなくてもデータを収集できるようにするという。

 ヤマハ<7951>=堅調。
同社はきょう午後1時30分に、19年3月期の連結営業利益目標を550億円(16年3月期予想は410億円)とする新中期経営計画「NEXT STAGE 12」を策定したと発表した。今後3年間の投資計画は、設備投資に400億円、M&Aを含む戦略投資に500億円、戦略マーケティング・戦略研究開発投資に100億円。配当については連結配当性向30%以上を目標としている。

 セルシード<7776>=大幅高。
同社は医療用細胞シートの開発を手掛け、再生医療関連の一角としてバイオ関連株人気に乗っているが、12日に日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成28年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」に、事業テーマ「体性幹細胞シート製品における迅速品質管理法の開発」が採択されたことを開示、これが材料視されている。東京女子医大と、培養上皮細胞シート製品における最終製品の迅速品質管理の評価技術開発を進める方針で、今後の展開に期待が高まっている。

 イワキ<8095>=急伸。
同社は12日取引終了後、16年11月期の第1四半期(15年12月~16年2月)連結決算を発表。売上高は127億5300万円(前年同期比1.9%減)と小幅減収だったものの、営業利益は1億6100万円(同78.4%増)と高水準の伸びを示した。同社は医薬品商社で後発医薬品の普及促進政策が追い風となっている。医療用医薬品は外皮用剤を中心に販売好調だったほか、医薬品原料では、ジェネリック医薬品の大型品目への新規納入や、既存品への納入量増大が寄与した。

 ニッケ<3201>=急反発。
同社が12日の取引終了後に発表した第1四半期(15年12月~16年2月)連結決算が、売上高235億1000万円(前年同期比0.3%減)、営業利益16億3300万円(同49.7%増)、純利益16億600万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感されている。国内外での製販体制の効率化や値上げ浸透で衣料繊維事業の採算が改善したことなどが寄与した。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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