アカツキ<3932>後場一段高で5日続伸。
3月17日に公開価格1930円で東証マザーズに新規上場、初値は公開価格を割り込んだが、その後は値ごろ感からの買いも入り急伸。4日に高値4395円をつけたが、6日に2631円まで下落する場面もあった。しかし、その後急速に切り返し、新高値まで買われている。スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営などを手掛け、主要ゲーム「サウザンドメモリーズ」などが海外展開を含めた成長が期待されている。
メディカル・データ・ビジョン<3902>=ストップ高。
きょう付の日本経済新聞で、「安倍晋三首相は12日の官民対話で、ビッグデータの活用を促すため、名前を明かさないことを条件に医療機関が持つ患者データを患者の同意なしに集められる仕組みづくりも表明した」と報じられており、医療機関や製薬向けに医療・医薬品データの収集・分析やネットワーク化を手掛ける同社のビジネスチャンスにつながるとの期待感から買いが入ったようだ。記事によると、政府は来年の通常国会に関連法案を提出し、法改正したうえで国の認定機関が医療目的でデータを使う場合に限り、同意がなくてもデータを収集できるようにするという。
ヤマハ<7951>=堅調。
同社はきょう午後1時30分に、19年3月期の連結営業利益目標を550億円(16年3月期予想は410億円)とする新中期経営計画「NEXT STAGE 12」を策定したと発表した。今後3年間の投資計画は、設備投資に400億円、M&Aを含む戦略投資に500億円、戦略マーケティング・戦略研究開発投資に100億円。配当については連結配当性向30%以上を目標としている。
セルシード<7776>=大幅高。
同社は医療用細胞シートの開発を手掛け、再生医療関連の一角としてバイオ関連株人気に乗っているが、12日に日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成28年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」に、事業テーマ「体性幹細胞シート製品における迅速品質管理法の開発」が採択されたことを開示、これが材料視されている。東京女子医大と、培養上皮細胞シート製品における最終製品の迅速品質管理の評価技術開発を進める方針で、今後の展開に期待が高まっている。
イワキ
<8095>=急伸。
同社は12日取引終了後、16年11月期の第1四半期(15年12月~16年2月)連結決算を発表。売上高は127億5300万円(前年同期比1.9%減)と小幅減収だったものの、営業利益は1億6100万円(同78.4%増)と高水準の伸びを示した。同社は医薬品商社で後発医薬品の普及促進政策が追い風となっている。医療用医薬品は外皮用剤を中心に販売好調だったほか、医薬品原料では、ジェネリック医薬品の大型品目への新規納入や、既存品への納入量増大が寄与した。
ニッケ<3201>=急反発。
同社が12日の取引終了後に発表した第1四半期(15年12月~16年2月)連結決算が、売上高235億1000万円(前年同期比0.3%減)、営業利益16億3300万円(同49.7%増)、純利益16億600万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感されている。国内外での製販体制の効率化や値上げ浸透で衣料繊維事業の採算が改善したことなどが寄与した。