■中期トレンドと目先の戦略は別で考える
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■昨日は、FOMC議事録やイエレン議長発言、そして
日銀の介入消極姿勢が継続し、一時1年5ヵ月ぶりの安値を
つける場面がありました。
また、注目されていたECB議事録でも、追加緩和姿勢がみられた
ことに対するユーロ売りも重なり、リスク資産を売却する動きから
リスク回避パターンに入ったことも市場のセンチメントを
悪化させました。
追加緩和や介入期待はあるものの、現実的には打つ手が無くなった
可能性も否定できません。
マイナス金利導入で市場に対するインパクトや消費マインドが
一向に上昇していないところをみると、これ以上の追加緩和に
疑問どころか逆効果になる恐れもありそうです。
■政府や日銀もマイナス金利導入後、データを採らなければ結果が
判断できないなどと言っていますが、株価や為替を見れば、
既に答えはでているのかもしれません・・・。
少なくとも5月のサミットの前に追加緩和を実行するとは
考えにくく、参院選のギリギリの段階でやりたいという本音は
あるはずです。
■そういった読みが、海外勢や投機筋に先読みされ、売り先行に
なっていて、テクニカルの悪化もさらに悪いことから狼狽売りに
なりやすくなっていると思います。
■本日は、テクニカル的にも110円の大台が遠い存在です。
しかし、目先は買戻しが入ってもおかしくない状況で、
それは、本日のSQにあると考えています。
昨日の日経225先物は、円が極端に買われたにもかかわらず、
大きく下げませんでした。
これは、大きく下げてしまうと、介入警戒感が高まる危険が
あった為・・。
2月のSQ時は、祭日前で株が売られ、急激な円高の展開で
したがSQ通過後は、急激な円買いが収まり、レンジ相場へと
移行しています。
■中期トレンドは、下降継続ですが、目先の売買はSQ通過後で、
買戻しが入る可能性がありますので、深いところで
円を売りことは避けたい一日です。