地合い改善せず続落、中国株の動向注視

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

さらにお得なキャンペーン!

資産形成応援キャンペーン

期間内であればいつでもエントリーOK

最新投稿日時:2016/02/29 20:14 - 「地合い改善せず続落、中国株の動向注視」(冨田康夫)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

地合い改善せず続落、中国株の動向注視

著者:冨田康夫
投稿:2016/02/29 20:14

明日の東京株式市場見通し

 1日の東京株式市場は、きょう後場の売り優勢で軟調な地合いを引き継ぐ可能性を考慮すると、日経平均株価は続落となりそうだ。

 きょう寄り付きは、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、市場安定化に向け政策を実施する方針が打ち出されたことや、外国為替市場での円安・ドル高進行を好感し、朝方は一時276円高まで買い進まれる場面もあった。ただ、その後、円相場が円高・ドル安と逆方向に転じると、上昇幅が急速に縮小した。後場に入ってさらに円高・ドル安傾向が強まり、1ドル=112円90銭台への円高を嫌気して、輸出関連の主力銘柄中心に前週末比でマイナス圏に沈む銘柄が目立った。日経平均株価終値は、前日比161円65銭安の1万6026円76銭と安値引けで3日ぶりに反落した。

 市場関係者からは「きょうは、後場の円高・ドル安進行に加えて中国・上海株式相場の下落も足を引っ張った。29日の上海総合指数終値は前週末比79.23ポイント(2.86%)安の2687.98と、心理的フシ目の2700を割り込み、昨年来安値の2655(1月28日)以来、1カ月ぶりの安値水準にまで追い込まれている。あす発表の中国2月の製造業PMIに注目が集まる」との見方が出ていた。

29日の動意株

 アクトコール<6064>=ストップ高。
27日付の日本経済新聞夕刊は、同社が東大発ベンチャーなどと組み人工知能(AI)を使ってコールセンターの電話対応などを自動化するシステムを開発すると伝えた。水漏れやトイレ詰まりなど困りごとの状況や氏名などを音声で質問し応急対応を助言する。自動化で人材配置を効率化することを視野に入れており、応対件数の増加による売り上げ拡大や、人手不足に対応し業務環境を改善することなどを目指す。

 エイジア<2352>=後場に入って急伸。
同社はきょう、資本業務提携しているメタデータ(東京都文京区)が人工知能を活用した高速マッチングエンジン「エックステック」の発売を発表したことを明らかにした。エックステックは、実用性に乏しい機械学習アルゴリズム(ディープラーニング)や、処理が遅延しがちな従来型マッチングエンジンの問題を解決する高速マッチングエンジン。既に2社への納入が決まっているほか、EC業界やフィンテック分野向けへの提供が予定されているという。

 ソーシャルワイヤー<3929>=後場に入って急動意。
同社はきょう午後0時30分に、タイ・バンコクでレンタルオフィスなどを運営するアントレハブ(タイ)を子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。株式譲渡実行日は4月1日を予定。アントレハブ株式9800株(議決権所有割合49.0%)を取得する。

 日産自動車<7201>=急騰し1000円大台回復。
26日取引終了後、発行済み株式数の上限6.7%、最大4000億円の自社株買いを実施すると発表。これを好感した買いが寄り付きから流入している。株式取得期間は2月29日から12月22日まで。取得後の株式は消却を前提としている。

 太洋工業<6663>=ストップ高。
同社は26日、一般に市販されている化学繊維製テキスタイル(布)上に金属回路を形成する技術を開発したと発表。スマートウエア用途での採用を想定しているといい、今後の展開が期待されているようだ。開発した技術はFPC(フレキシブルプリント配線板)製造における金属回路形成技術をテキスタイルFPC用に改良したもので、より高密度な配線を実現することができる。

 フォーカスシステムズ<4662>=ストップ高。
同社は26日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、3月4日付で東証2部から東証1部に指定されることになったと発表した。通信、官公庁、金融関連向けを中心に情報システムに関するコンサルティングから開発、運用・保守を含めた一貫体制を確立している。16年3月期連結業績は売上高153億円(前期比1.4%増)、経常利益9億2000万円(同2.5%増)を見込んでいる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ