■一目均衡表の先行線を示す下限スパン(114.02円)が視野に

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最新投稿日時:2016/02/09 11:49 - 「■一目均衡表の先行線を示す下限スパン(114.02円)が視野に」(平野朋之)

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■一目均衡表の先行線を示す下限スパン(114.02円)が視野に

著者:平野朋之
投稿:2016/02/09 11:49

■中央銀行の舵取り次第では、更に火に油を注ぎかねない展開に

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■昨日は、リスク回避の動きで1年3ヶ月ぶりの
安値水準に落ち込みました。

年初からのパターン売り「原油下落=株式下落」で、
ドルを売って円を買う動きが活発化してきています。

■原油に関しては一時、約3%安となり30ドルの
大台を割り込み、3営業部連続の下げとなりました。

この動きを受けて、欧米株式市場が軒並み下落。

市場に関して、先日行った日銀のマイナス金利導入に
対する金融政策に既に疑問符が出ているようです。


■やはり、グローバル経済の中で産油国や資源国の
景気が落ち込み、日欧も追加緩和必至の状況下の中で、
米国だけが金融正常化という図式は無理があったと
判断せざるを得ない状況に迫られています。

■現在の金融情勢において日米欧の先進諸国は勿論のこと、
それに順ずる新興国も当時のG7のような協調性を
持って早い段階でこの諸問題に取り組めば、
これほど根が深い世界経済減速に直面せずに
済んだのかも知れません。

■現段階では、協調性を持ってこのリスクに立ち向かう
ことを期待するのはやや難解であり、時間でもって
この一連のリスクを消化せざるを得ない状況かと
考えています。

相場で言えば行き着くところまで行かなければ、
相場の終わりも無く、新たなトレンドを形成するにも
時間がかかるとみています。


■昨夜のNY市場で完全にそれまで抵抗といわれてきた
116円をいとも簡単に崩れたということは、新ステージ
突入と見ざるを得ない状況です。

それは、日銀のマイナス金利とFRBの利上げ見送り。
双方はいずれも年初からのパターン売り「原油売り=
株式売り」の対抗材料にあったわけですが、相場を見る
限りは失敗になっていることが分かると思います・・。

今後の中央銀行の舵取り次第では、更に火に油を
注ぎかねない為、細心の注意を払って対応する必要が
あります。


■本日は、115円割れをきっかけにドルの上値が、
いつも以上に重たく感じる一日で「円買い優勢」
とみています。




■テクニカルとしては、日足ベースで上値ポイントとして、
節目の116円やボリンジャーバンド-1σ(116.58円)と
みています。

下値ポイントは、昨日の安値(115.21円)。
更に下値となると週間足ベースで一目均衡表の先行線を
示す下限スパン(114.02円)と想定できます。

週間足ベースで一目均衡表の雲抜けとなれば、更に
売り圧力が強まる可能性がありそうなので、注意が必要です。

※本日のチャートは週間足となります。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想

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