■年初から続く、悪循環は断ち切れないのか?
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■昨日は、原油相場の上昇からリスク回避が和らぎ、
円が売られる展開となっています。
ロシアと主要産油国による協調減産期待で約3週間ぶりに
1バレル33ドル台に乗せ、年初から原油を中心に
リスクオフ相場が続き売り疲れもあって、一旦落ち着きを
みせています。
■本日は昨日から続く日銀の金融政策決定会合の発表が
あるわけですが、焦点はただ一つ「追加緩和」が
できるのかどうか…、
先月の会合では、「補完措置」といった文言で市場参加者の
期待はずれの相場展開となり、チャート上では短期天井と
なりました。
■現段階では「追加緩和見通し」の期待は大きいものの、
市場予想と反対に見送りとなれば、「株安・円高」の流れが
再開されるとみています。
「量的・質的金融緩和」の限界説も囁かれている中で、
どのような策を出してくるのかの注目をしたいところです。
■本日は、追加緩和見送りをきっかけに「期待相場から
失望相場」に反転する可能性があるとみています。
現在の相場を反転させるには、何かサプライズ的なものが
無ければ、年初から続く悪い流れは断ち切れないと
みています。
円相場も原油相場も期待相場だけで自立反発しているだけに
期待と失望とが表裏一体となっています。
■テクニカルとしては、
日足ベースで上値ポイントとしてボリンジャーバンド+2σ
(119.47円)、節目の120円。
下値ポイントは、ボリンジャーバンドセンター(118.06円)、
-1σ(117.37円)、-2σ(116.68円)と想定しています。
本日は荒っぽい相場をイメージしていますので、会見が
終わるまでは、無理はしないほうがいいと考えています。