“後遺症”懸念で続落、騰落レシオは70%下回る

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最新投稿日時:2016/01/07 18:30 - 「“後遺症”懸念で続落、騰落レシオは70%下回る」(冨田康夫)

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“後遺症”懸念で続落、騰落レシオは70%下回る

著者:冨田康夫
投稿:2016/01/07 18:30

明日の東京株式市場見通し

 8日の東京株式市場は、引き続き中国株式市場や外国為替相場の動向に敏感に反応する展開が予想される。きょうの中国株式市場は、サーキットブレーカー(取引一時停止制度)の発動で、取引開始から30分間程度で終日取引停止となったことに加え、東京株式市場も日経平均株価が安値引けとなったことから、あすに“後遺症”が残ることも予想され続落となりそうだ。

 市場関係者からは「中国懸念に加えて、中東情勢の緊迫化、北朝鮮での核実験、外国為替市場での急激な円高進行など悪材料が相次ぐなか、投機筋からの仕掛け的な売りが際立っている。きょう引け後に、16年8月期の通期業績を下方修正したファーストリテイリング<9983>の株価に注目が集まる」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、ほぼ全面安の展開で4日続落。中国・上海株安と外国為替市場での円高進行が投資家の不安心理を助長し、後場は一段安となった。日経平均株価終値は、前日比423円98銭安の1万7767円34銭と大幅安。4日間の下落幅は合計1266円に達した。騰落レシオ25日移動平均線は68.78%まで低下し、売られ過ぎを示す70%を下回った。

7日の動意株

 ネオス<3627>=後場一段高。
前引け後に、クオリティライフサービス(QLS社、神奈川県小田原市)と共同で、QLS社の「食コンディショニング」メソッドを活用した「食コンディショニング実践プログラム」を2月1日から新サービスとして提供すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。

 メンバーズ<2130>=大幅高。
5日につけた昨年来高値580円を上回った。同社はきょう、子会社のMOVAAAが企業の採用活動をWeb動画活用で支援する「採用特化型YouTubeチャンネル開設・運用サービス」の提供を開始したと発表。経団連が採用選考の開始を8月から6月に前倒しする方針を示すなか、同サービスへの需要が期待されているようだ。

 テーオー小笠原<9812>=ストップ高。
3月26日に北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が開業するのを控え、関連銘柄としてにわかに人気づいているようだ。同社では函館を中心にデパート(1店舗)やホームセンター(1店舗)、スーパー(3店舗)などを展開していることから、北海道新幹線開通による観光客増加の恩恵を受けるとみられている。

 セリア<2782>=後場一段高。
100円ショップ大手で新規出店に積極的だ。6日発表した12月の月次売上高は既存店で前年同月比5.1%増とプラスを確保した。伸び率も前月から大きく拡大し、今期に入り10月に次ぐ高い伸び率となった。また、全社ベースでは12月は前年同月比13.0%増で今期最大の伸び率となった。今期累計では前年同期比9.9%増と好調で、利益面では原油安に伴う原材料コスト低下も考慮され、株価は昨年11月以来、強基調を続けている。

 スギホールディングス<7649>=一時急伸。
同社は6日の取引終了後、16年2月期第3四半期累計(2015年3月~11月)の連結決算を発表。売上高は3094億3700万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は185億2100万円(同16.6%増)、純利益は116億7000万円(同14.3%増)と2ケタ増益を達成、これを好感する動き。テーマに基づいた健康食品・サプリメントなどの商品展開を推進、女性目線による商品・売場見直しなどを実施。42店舗の新規出店、46店舗の中・大型改装、13店舗の閉店を行っている。

 タチエス<7239>=堅調。
いちよし経済研究所は6日、同社株のレーティングを新規「A」としフェアバリューは2400円に設定した。海外新拠点の利益拡大を評価しているほか、国内補完生産の開始により日本セグメントも今下期に入り営業黒字に転じたとみている。12年以降、中国、メキシコ、ブラジルなど海外拠点を加速してきたが、足もとで量産を進めていることから営業利益率が全社的に上昇する局面に入ったという。また、国内でもホンダの一部車種が日本生産を開始したことなどで稼働率が上昇、業績は好転している。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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