■ドル円、クロス円は売り優勢継続
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■昨日は、リスク回避の円買いが継続の一日でした。
中国株式市場も前日の株価急落を受けて
資金供給などの支援策を打ち出しているものの、
市場の反応は鈍く下げ止まっていないようです。
また、中東情勢悪化も円買いを更に拍車を
かけています。
■アジアタイムではそれほど目立った動きは無かった
ものの、ロンドンタイムに入り12月のユーロ圏
CPIが、市場予想と前月の+0.9%を下回ったことで、
追加緩和観測が強まり、ユーロ売りが目立ち始めた
ことから円買いの動きを促進させました。
この流れを受けてユーロ円でも8ヶ月ぶりとなる
127.47円をつけました。
■本日は、クロス円での全面安の反動でいったんの
戻りはあるものの、売り優勢に変化は無いと
考えています。
ポジションを取る差異は十分に引き付けた方が
得策です。
注目となる材料としては、中国株式市場の動向と
中東情勢からくるリスク回避の動向。
そして金融政策面では、先月利上げを行ったFRBが
はじめてのFOMCの議事録を発表することに
なりますが、利上げペースに関する何らかの
キーワードが出るかどうかが焦点です。
■テクニカルポイントとしては・・・、
上値ポイント日足ベースで昨日の高値(119.70円)、
一目均衡表の転換線・ボリンジャーバンド-1σ
(119.90円)とみています。
下値ポイントとしては、1月4日の安値(118.70円)、
を割り込んだ為、昨年10月15日安値(118.05円)と
みています。
■また、ユーロドルの動きにも注目しておいた方が
良いと思っています。
というのも戻り優勢の自立反発の相場が終焉したとも
いえるテクニカル上の1.08ドルラインを割り込んだ為
完全の戻りトレンドが終わったと見ています。
追加緩和観測が強まるにつれ再度、ユーロ売りも
リスク回避の円買いの速度を速める材料にも
なり兼ねないのでユーロ動向も確認をする様にして下さい。