■本日は、過剰反応は少ない展開に
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■昨日は世界同時の大発会となったわけですが
波乱の幕開けとなりました。
中国の12月製造業購買担当者景況指数(PMI)が
景気判断の分かれ目となる50を下回ったことが
きっかけとなり、先ず中国株式市場がサーキット
ブレーカーを発動させる大幅続落(約7%)となりました。
■更に、サウジアラビアやバーレーンがイランとの
外交関係を断絶したとの報道を受け、地政学的リスク
懸念で、リスク回避の円買いも加速。
NY時間に入り米国の12月ISM製造業景況指数や
建設支出が予想を下回ったこともドル売り要因に
なりました。
■ここにきて新たな中東情勢カードが参入したことで、
全マーケットが心理的にリスク回避を更に強め、
恐怖指数(VIX指数)も20ポイントを超えたことで
警戒水準に入っています。
■本日は、マーケットのセンチメント悪化を背景と
した円買いが起きやすい展開ですが、落ち着きを取り戻す
と思っています。
勿論、中国株式市場が株安で止まらないようであれば
円買いが進みやすい地合いですが、本日は昨日ほどの
過剰反応はないとみています。
■テクニカルポイントとしては、上値ポイントは、
日足ベースの一目均衡表の転換線(120.10円)、
ボリンジャーバンド-1σ(120.12円)とみています。
下値ポイントとしては、ボリンジャーバンド-2σ
(119.09円)、昨日安値(118.70円)、
直近安値(昨年10月15日 118.06円)とみています。
■ドル円の週間足ベースでも一目均衡表は既に雲に
突入していますが、中期的にも重要とされる75週線
(118.25円)にも接近しているので注意が必要です。
昨日のシナリオどおりに年前半は円高、年後半にかけて
円安になる可能性ができているので、トレンドを
しっかりと見直す局面にきていると考えています。