世界的供給過剰が続く、米国輸出解禁が追い打ち
12/4のOPEC総会では減産合意なされず、生産枠は3000万バレル/日に据え置かれました。ただ実際には11月の原油生産量は生産枠を169万バレル程度上回っています。OPECの戦略は、価格維持よりもシェア優先方針が続いています。
また足元の米原油在庫(12/11時点)は4億9065万バレルと4/24以来の高水準となっておりじゃぶじゃぶ感が解消されていません。先週の米議会では、米国産原油の輸出解禁が合意されましたが、実現となれば積み上がった米国内の在庫の一時的な解消になりますが、世界の原油需給は一段と緩和されることが予想されています。米、ロシア、サウジアラビアなどの大産油国の協調減産がないかぎり、まだまだ下値追いが続くものと思われ、原油関連のETF、上場投信などを売り方針で。