まはいさんのブログ
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SBIホールディングス 新生銀行買収 展開の予想
10/1、SBIホールディングスが新生銀行の要請に応じてTOB期間を延長しました。
先週の私の予想は外れた形ですので、改めて展開を予想し直します。
回答期限 9月27日(月)
SBIホールディングスがTOBを公告した 9/9 から10営業日以内に、新生銀行はTOBに対する意見を表明しなくてはなりません。
この制度理解について私は不十分でした。
"TOBに対する意見"は"賛成"か"反対"ですが、特段の事情が有れば"保留"も認められます。
私は"保留"に理解が及んでいなかったので、展開の予想を外してしまいました。
新生銀行は、"TOBに対する意見"として"保留"を選択した訳ですが、当然に速やかに"賛成"か"反対"を表明することを求められています。
ただし、SBIホールディングスが新生銀行の要請に応じてTOB期間を延長しましたので、この期限はもはや意味が無くなりました。
新生銀行買収 予想 ↓ クリックで拡大
10/1、新生銀行の買収防衛策は、青の太枠まで駒を進めました。
駒を進めたことにより可能性が無くなった選択肢は流れ図から削除しています。
その上で、その後の予想を赤線で上塗りします。
私の予想の帰結は、赤の太枠です。SBIホールディングスがTOBを撤回すると予想します。
この予想の根拠は3点です。
①買収防衛策の発動はSBIホールディングスに不利
②買収防衛策が承認されるまでSBIホールディングスはTOBを撤回できない
③TOBによらなくてもSBIホールディングスは市場買付けで買収が可能
TOB期間 12月8日(水)まで
SBIホールディングスが、TOB期間を延長しました。
TOB期間を延長する最大のデメリットは、ホワイトナイトが現れる可能性が増すことです。
新生銀行にホワイトナイトは現れないとSBIホールディングスが判断したと思われます。
主要株主認可
SBIホールディングスは、新生銀行に対する公開買付届出と同時に、金融庁より"主要株主認可"を得ています。
SBIホールディングスにとって、"主要株主認可"が目的でTOBは手段だったと推察します。
もはや、SBIホールディングスは新生銀行の買収にあたりTOBにこだわる必要はありません。
ここで、新生銀行は”特段の事情”でTOBに対する意見を保留していますが、おそらく金融庁に対してSBIホールディングスの"主要株主認可"に行政不服申立していると推察します。
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①巨額の公的資金を注入されてから20年以上も返済出来ていないが、何が要因であると分析されているかご教示ください。
②公的資金の返済を行うために如何なる施策を講じようとされているのかご教示ください。
③低調な株価水準によって、公的資金返済から遠のいているようにも思えますが、見解をお聞かせください。
要約するとこの通りです。
新生銀行には、"回答しない"という選択肢しか有りません。実際に回答していません。
新生銀行がホワイトナイトを連れてくるにしても、公的資金返済を請け負うホワイトナイトでなけれがならなくなりました。
この質問は良い牽制になっています。
投資方針
SBIホールディングスは、新生銀行の買収に成功すると見立てます。
遅かれ早かれ、SBIホールディングスに大きな負ののれんが計上され、短期的には大きな利益が計上されます。
SBIホールディングスへの追加投資はしませんが、継続保有します。
もっとも、SBIホールディングスより高いTOB価格を提示するホワイトナイトが現れれば、新生銀行買収に伴う負ののれん一時益のシナリオは崩れます。
そのシナリオが崩壊しても、高配当銘柄なので継続保有の予定です。
保有銘柄の状況2021.10.1 ↓ クリックで拡大
SBIホールディングスは、配当目的で継続保有します。
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関連銘柄:
SBI新生銀行(8303) SBI(8473) -
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さあどっち。