強気になれない長期投資家

[はるるっぴさん]

本来、これだけ株価が下落すれば、
わたしのようにある程度鍛えられている長期投資家は、
強気になります。


通常、熟練度の高い長期投資家は、

株価が上昇する
～株を知らない人まで株を買いだす。
投資信託がよく売れる

⇒

弱気になってくる


株価が暴落する

⇒

強気になる。


しかい、今回は違います


ニュートラル（中立）です。


わたしに投資アドバイスを聞いてくる人には、
24日の金曜日午後の暴落時に

この水準より下なら、
買っていいのではないですか？と言いました。


そして、

好きな会社で、グローバル優良企業（勝ち組）
であることが前提ですとも言った。

必ず余裕資金にして下さい。

株価の回復は、まだ先だと思うので、
今は、ある程度上昇したら売ることも必要ですよ。

ボトムフッシングで、下値を指せばよいでしょう。


こんなことをアドバイスしたと思います。


～お昼に、うどんをおごってもらいました。



さて、評論家的ですが、

今が旬なので、

わたし個人的な株価の下値のメドと上値のメド
そして為替について簡単に書いてみる。


当面の株価の下値のメドは、

日経平均のチャートを横におおきく伸ばしてください。
（日経ヴェリタスの記事に載るかもしれません。）


2003年4月　7607円

これは、先物価格が割ってきたので、
実質的に達成しています。

ちなみに、この
日経平均7607円は、ヘッジファンドの
ハイテク株25銘柄の空売りで作られた数字です。

以前のわたしの日記に書きました。


次の抵抗線は、ずっと先を見ると～


ありました。

1982年　6843円

いつのことでしょう？

マスコミのことを「バカすぎる」と評価されている
中曽根氏が首相に就任された年です。


26年前

自分が当時、何をしていたのか考えてしまう。

そこを起点に、日本株は、
1989年のバブル最高値38915円に向かうことになる。

5.6倍上昇したことになる。


優良株を買っていたら、10倍は上昇したことになる。

次の下値のメドは、
これは、多くの専門家が言っているように

心理的節目の5000円になる。


さて、当面の株価の上値のメドは、

これは自信あります。

「わかりません。」

上値のメドは、わからないとする答えが正解だと思う。


さて、為替について

多くの専門家が、急激な円高が進んで
輸出企業の業績悪化懸念から、

輸出関連株中心に売られているとする論調のようだ。


確かに輸出企業にとって急激な円高は、
好ましくありませんが、

円高の独歩高になった理由としては、

これもうそ。


はっきり本当のことを書きます。

おかかえの専門家とか学者とか

多くのエコノミストやアナリストそしてストラテジスト

言っていることは、ほとんどデタラメです。


たとえば、証券化商品の優先劣後構造すら
知らない人が多い。

もちろん、現場も知らない。
知っているのは、粉飾決算されている表向きのデータなど


デリバティブの世界が世界の金融市場を席巻している。


なのに、通常の簡単な世界の10倍の規模になっている
デリバティブの世界を

ほとんど知らない人が多い。

有名な学者では、ミスター円といわれた
現早稲田大学　榊原先生は理解されている。


たとえば、多くの専門家は、
いまだに天動説を信奉しているといった感じ。
地動説が正しいことが証明されているのに。


わかっていない

アナリスト・エコノミスト・ストラテジストの
言っていることを鵜呑みにすると

ヒドイ目にあうと思う。
すでに身をもって経験された方も多いでしょう。



冷静に考えてほしい。

ストラテジストなどが、本当に実力があれば、
さっさと辞めて、自分で運用します。

できないから、ストラテジストそして専門家に
甘んじているわけです。

私も推奨した、ジョージ・ソロスの本などを読めばわかるでしょう。


気づきましょう。


為替変動についての答えのひとつは、

いままで、ヘッジファンドなどが、借金投資していた。

しかし、今ヘッジファンドやミューチュアルファンドの解約が殺到しているので、
彼らは、借金を返そうとしている。

だから、ドルを返した。

ドルについては、円以外の通貨にたいして下がっていない。


そのドルを借りていたもとの円を返した。

いわゆるよく言われる円キャリーの巻き戻しではなく、
もとの円に資金が逆流していると認識すべきでしょう。


外国人は、円を買っていません。

外国人は、円を返しているのです。


専門家は、常識がなくても損しない。

しかし、投資家は、常識がないと損する。


常識をもって、冷静に考えてほしい。

最後にわたしがこれだけ株価が暴落しているので、
少しは、応援したい会社を買っているが、
本格的に買っていない、多くの理由のひとつを書きます。

今、個人のネット口座開設の動きが増えています。
株価が安いので、一儲けしようとでも考えているかもしれません。

しかし、残念ながら日本の投資家で株を知っている人は、
1,000人に1人くらいしかいないと思う。
多めに見積もって100人に1人くらいでしょう。

その株を知らないひとが、
ネット口座開設を急いで信用取引でもはじめようと
していることは、

悪材料です。


ネット口座開設が激減した。といったニュースがあれば

好材料です。


情報の判断を間違いないようにしましょう。

儲けようと思って株式投資をはじめると失敗するでしょう。

しかし、

外国人が、それほど苦しくて売っているのだから、
助けてあげようか～

などの心構えで株式投資をはじめると
うまくいくケースが多い。


株式投資で大事なのは、

志を高くもつこと

お天道様は、見てくれています。



おしまいです。


あすは、なしです。
あさって以降は、未定です。