日本郵政が6200億円で買収した豪トールを10億円で売却へ

[TAROSSAさん]

日本郵政が傘下のオーストラリア物流子会社トール・ホールディングスについて、豪州域内の貨物輸送事業を現地の投資ファンドに売却する方針を固めたようです。

売却価格は約10億円で、日本郵政は令和３年３月期連結決算で約700億円の特別損失を計上するようです。

21日にも発表する見通しのようです。

日本郵政はトールの貨物輸送事業の売却方針を公表しており、野村証券とＪＰモルガン証券を助言役に選定して売却先を模索していましたが、トールが抱える数千億円の債務を日本郵政が実質的に肩代わりするようです。

赤字の貨物輸送事業を切り離し、成長が見込める国際物流事業を主軸に再建を目指すようです。

トールの貨物輸送事業は、令和２年３月期の営業損益が約75億円の赤字で、豪州の景気後退により荷物の引受数が減少しており、赤字幅が拡大していたようです。

日本郵政は、平成27年に約6200億円でトールを買収しましたが、業績不振を理由に平成29年３月期に約４千億円の損失を計上していたそうです。

残された事業が再建できるといいですね。

6178：927.2円