「構造改革なくして成長なし」
グローバル経済圏企業は構造改革ではなく自助努力によって
成長を取り戻したのであり、
一方で構造改革に手をつけていないから、
国内経済圏企業は今も減退しているのである。
グローバル企業の成長をもってして政府が「改革の成果」
を強調するのは、手柄の横取りである。
さらに、成長や景気回復を政策の優先課題とするには、
産業や個人の間に格差が少なく、かつ、
政治的国境線と経済的国境線が概ね一致していることが
不可欠である。
この前提が成立しなければ「改革なくして成長なし」
というスローガン自体が成立しない。
その中には「成長がすべての怪我を治す」という期待が
含まれているからだ。