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投資と利子率

一般には、利子率(金利)が低下すると投資は拡大する。将来の投資採算性の低下率が利子率の低下率よりも低く抑えられる環境においては、利子率の低下により低コストで資金を調達して、収益率(投資の限界効率)が低いと見こまれる投資を行う収益性が改善するという期待が一般に形成されるからである。また、インフレにつながる経済の不確実性の増加による将来の投資採算性への期待の影響が一定以下にとどまる環境下においては、期待物価率の上昇によって実質利子率が低下することも名目投資の拡大要因となる。

なお貨幣発行体である中央銀行は、貨幣の市場価格が一定の範囲にとどまる限りにおいて、他の国の通貨に対する相対的貨幣供給量の操作によって利子率を一定程度誘導する事ができると考えられている。これにより、民間投資を促したり、物価上昇を抑えるなど、経済の安定的発展を目指した金融政策を実施する選択肢がありうる。一方、名目金利は歴史的には通常正の値をとるため、低い名目金利が続けば、このような金利政策の自由度ならびに限界的影響度が小さくなる。

1件のコメントがあります
  • イメージ
    堅実さん
    2020/10/26 14:17

    こんにちわ


    この利子率は、経済学では、基本の項目で、教科書には、必ず、出てきますね。


    ところで、現在、この利子が、世界中で、ゼロなので、この先、インフレが起きるかと、注視しております。


    金価格の上昇、不動産への、資金流入、割高な株価など。バブルの始まる、前兆かも、しれませんね。



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