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山岡鉄舟(10)2年4月13日(月)22時37分

(最終回です。)


そして、癌を患いながらの座禅は、苦しみそのものだったと思う。普通では、痛くて、痛くて、とても出来ないと思う。しかし、鉄舟は、あえてそれを実践した。その胆力の大きさには、舌をまく。「言うは安し、行うは難し」という。しかしこう思う。


 私には、小さなことであるが、それをやらなければ、何もできない一生になってしまうのでは。今、私は、株式では、日経新聞を、毎日1時間は読んでいる。読んでも、分からないことばかり。


しかし、調べなければ、さらに分からないままで終わってしまう。こんな単純なことである。読んだから、人から偉いなと言われたことは、一度もない。話していないことなので。


 鉄舟は、その厳しい修行を、死ぬまで続けた。自分には厳しかった鉄舟、人には優しい鉄舟だからこそ、人々から慕われたのである。鉄舟の葬式には社会の上から下まで、5000人の人が参列したという。人々に慕われた、鉄舟であった。


 生涯、修行という努力を通した生き方。人生、学習だと、言っている私にも、共感するものがある。


 努力とか、学習とか、修行とか書くと、大体、敬遠する。これが今の世の中ではないだろうか。今だけよければよい。先のことは、私は知りませんという人が、今の世の中には、多いのではないだろうか。


 こんな事を書いているから、私のブログは、人気が無い。しかし、それを承知で書いているのは、今までの、生きてきたことへのまとめでもある。世の中への希望であり、期待でもある。これが全くの絶望なら、もう書かない。僅かな希望が、まだ残っている。ささやかな希望を求めて書いている。一人や二人の人には、理解できるのではと、思っている。

 このブログで、登場した人物は、山岡鉄舟、小栗上野之介、西郷隆盛、勝海舟、福沢諭吉、東郷平八郎、大隈重信、東芝の創業者でもある田中重久である。


 特に、小栗の横須賀造船所について、述べておきたい。横須賀造船所は、機械工場、造船所、ドック、学校を備えたものであった。この学校では、今の機械製図のJIS(日本工業規格)を使って図面を書いている。これは日本で初めての本格的な、機械製図である。


このことから、その後の、東京大学などの、日本の工学部の教授には、ここからの出身者であったことは、容易に考えられる。なにしろ、当時、ここ以外は製図から始まり、機械工作、組み立て、などの、一連の作業工程は、他では見つからないからである。


小栗の言葉に「蔵を残す」というのがある。小栗は立派な蔵を残したのである。


そして、この横須賀ドックは、150年経た現在でも、アメリカ軍の横須賀基地の中で、現役で使われている。この先も補修しながら使われるであろう。小栗が、これを知ったらさぞ、喜んだことであろう。私には、こんな事はできない。しかし、これをメモして伝えることは、今やっている。


 修行、修行である。どこまでやれるかは、わからない。胆力を養い、常に、きちんと、事実をとらえようとする気持ちを、死ぬまで持っていたいと思う。これは、希望であり、何時、挫折するかは、わからない。いつ、痴ほうになり、終わるかわからない。誰にも、褒められることではい。私だけの、生きてきた証である。


(最後まで、読んでいただきまして、ありがとう、ございます。文章の難しさを感じます。思っていることが、十分に述べられません。がっかりもしておりますが。)



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