三陽商会が14日に発表した平成30年12月期連結決算は、最終損益が8億円の赤字(前期は10億円の赤字)となったそうです。
赤字は3年連続で、英高級ブランド「バーバリー」とのライセンス契約が平成27年に切れて以降の苦境から脱却できていないようです。
課題とする電子商取引(EC)向け販売は伸びましたが、主力の百貨店などが苦戦し、夏場の天候不順や暖冬も逆風となったようです。
加えて希望退職実施に伴い、約26億円の特別損失を計上し、東京都港区の自社ビル売却などで計上した約40億円の特別利益が吹き飛んだそうです。
本業のもうけを示す営業損益も、3年連続となる21億円の赤字(前期は19億円の赤字)に沈み、売上高は前期比5.5%減の590億円だったそうです。
当初は平成30年12月期の営業黒字化を目指していましたが、岩田功社長はこの日の会見で「(黒字化を達成できず)責任を非常に感じている」と述べる一方、ECなどへの成長投資を増やしたことで「結果がついてきた」と収益回復への手応えを語ったそうです。
一方、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」への出品停止が相次いでいることについては「取引先として優良」と語り、撤退を否定したそうです。
平成30年12月期の営業利益予想は4億円を見込んでいますね。
4年連続営業赤字にならないよう祈っています。
8011:1,650円、3092:1,710円